第12回瀬戸大橋模型船大会に参加した作品の一部を詳細に紹介

遠藤雅博氏の作品
自作スチームタービンの搭載船KASHIMOとタービンエンジン製作の様子
船体はKASHIMOをベースに甲板、船首、舵部分を改造したもの
■全長770mm
■主機は自作のスチーム・タービン・エンジン
■ボイラーはSAITOの初期横型を使用
■送受信機は中国製6チャンネル、2.4GHz
1前後方向は限られたスペースしかないので、かなりギリギリの配置。
エンジンからプロペラ軸への伝達は、
普通のジョイントを使うと長手方向に距離が
必要となるため、歯車経由とした。フライ
ホイルはなくても良いが回転数を確認する
ために、小さなものを付けてある。
雰囲気を出すために船長に舵を握らせた。
左手は手を振る動作が可能。
アルミパイプはスチームのドレン排出口で
この下に船長の椅子を兼ねた自作のドレン
タンクがある。
この配置で、先頭のバーナーがなんとか
収まっている。
舵はプロペラを変更しやすいように外部
から簡単に外せる方式にした。
作当初の姿で、タービンハウジングは
前進用と後進用のタービンが入るように分
厚い。ギアも当初の樹脂ギアで、これでは
プロペラは回転しなかった(ギア比が低すぎ
抵抗に負けるため)。
これが「かなめの部品」であるローターに
取り付けた市販の「太鼓鋲」をローター
円板(2mm厚の真ちゅう板)に差し込んだ
ところ。
側板を外したところ。軸受は外径7mmの
小さなものを使用した。
これにより構造が簡単となった。

側板を外したところ。軸受は外径7mmの
小さなものを使用した。
これにより構造が簡単となった。
度かトライアル後に開けてみたところ、太鼓
鋲は半田付けで円板に固定してあるが、
まったく問題なかった。内部上方に見える
のスチームを送り込むノズル。下がドレン穴。
1船長の左手にサーボからのリンクを取
り付けて、手を振らせている。
船長は頭部を樹脂鋳造して自作、両手
は目立つように粘土で大きめに製作した。
洋服も自作したが、中の骨格は木製で
関節が11か所ある安い既製品を使った。
アルミパイプ下方に見える真ちゅうパイプ
はドレン抜き用。
太鼓鋲を半田付けしたローターで最初に
自作したもの。鋲は外径11mmを使った。
これは試行錯誤の途中の写真で、ギア比
が大きいもの。最終的にはローター軸に24枚
歯、出力軸に110枚歯のものとした。
岸本紀久男氏の作品
スペック
1 2 3
4 5 6
7 8 9
10
11 12
大野英雄氏の作品
スペック
1 2 3
4 5 6
高橋洋一氏の作品

イギリス海軍水中翼哨戒艇 P296
本艇は1980年代に英国、北海油田の警備活動に活躍した高速水中翼艇です。
建造は米国ボーイング社、民間型ジェットフォイルを改造した唯一の軍用型ジェットフォイルです。
 そのラジコンモデルはさらに、貴重なモデルです。(おそらく、現時点で世界ひとつのラジコンモデル)。

下部船体は民間型ジェットフォイルと共用
設計、上部キャビンと設備を軍用とすればり
ガラリも雰囲気が変化する。
後部水中翼と浮上走航のパワーを生み出
す完全自作のウオータージェット噴射口。
上部キャビンは2隻の臨検用パワーボート
オペレーションするクレーンが並ぶ。

手前の2つの煙突はガスタービンの排気口
である。
イタリア海軍水中翼ミサイル艇 
”スバルビオラ”
本艇も1980年代に活躍したイタリア海軍
のミサイル艇です。かつてアドリア海の哨
戒任務にあたっていた本艇です。基本は
米国ボーイング社の設計ですが、上部の
構想はイタリア独自のもので 強力な
75mm速射砲を小さな船体に乗せた特徴
あるスタイリングはさすがイタリア製の
スーパーカーを彷彿とさせるイタリアン
デザインである。

このモデルも米国や英国、イタリアの
RCモデラーがトライしているが、、いまだ
成功しておらず、
私のRCモデルが現時点
でただひとつの成功モデルです。
同じボーイング社設計の2つの水中翼艇、
この2つのモデルをラジコンモデルで実際
に浮上走航を再現するにも
10数年にわたる
相当な熱意と情熱、執念が必要であった。
前部水中翼には今年開発の水中翼自動
深度調節装置を搭載。この装置は人力
水中翼艇や小型艇には
採用実績があるが、
ラジコンモデルのような超小型は本艇が実用
化初めてある。
スバルビオラの内部メカ、中身はシンプル
に見えるが筆舌に尽くしがたい、多くの工夫
がある。
P926の内部メカ: この船体は開発が
2001年なのでもう15年あまり、改造をし
続けている船体である。
私の水中翼船の
工夫の歴史が刻まれている。
最初はブラシモーター+NICD電池が、、
ブラシレスモーター+LiPOバッテリー化で
性能は飛躍的に向上した。 浮かない、
水中翼船が浮いて走るようになった。

これは私の水中翼船には革命的技術革新
であった。

新しい技術革新へのトライ、
 昨年、一念発起して3Dプリンターを購入した。 まさにスカイツリーから飛び降りるような、決心であったが、、
私との相性はとても良く、3DCADスキルとあいまって、ラジコンモデル製作にはいまでは欠かせぬ相棒となった。
 いろいろな部品製作にトライしている今日この頃である。この画像はこれまでにトライした試作品に数々である。
この一年間で3DPの実践的ノウハウはかなり蓄積することができた。
しかし、されど3DP、、、何とやらで、、まだまだ、3DPは使いこなすにはメンテナンス力と実践的ノウハウが
必要で、使いこなすには相当な忍耐と知力を必要とする道具であるみたいだ。
 ゆくゆくはラジコン船丸ごと、3DP化するのが目下の私の夢である。

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瀬戸大橋模型船大会  モデルシップ交流会10