石橋会員のプラ改造船の紹介
独逸レベル社製1/72のSボートS100級のキットをR/C化しました。

 このキットは某誌で製作記事が載るや、瞬く間に「売り切れてしまった」そうです(某模型店店主談)以前、東欧の某社から1/32のSボートが発売されて話題となりましたが、キットの値段が8万円もする上、船体が「キャストの塊」と聞いて大いに「失望」したものです(笑)

 日韓ワールドカップが開催された2002年にまとめて3つ買いました(笑)
自宅で見ると大きく感じるですが、石神井池で他の会員の艦艇と並ぶと俄然小さいです・・
連合軍の艦船・航空機との撃ち合いに備えた、トーチカの様な独特の装甲キャビンが特徴的です。

 実艦では(転落防止なのか迷彩効果の為か)甲板の手すりにキャンバスを被せているのを模して乾舷をかせぎ、浸水(転覆)防止を図っています。
艦尾には爆雷の手前に救命ボートを立て掛けて「壁」にしてあります。

 儀装は、殆どキットの「素組み」です。現在は、後部の4センチ機関砲をフジミの1/76 20ミリ4連装対空機関砲に交換してあります。
甲板の中程を「ハッチ」とし、バッテリーや受信機のクリスタルの交換が出来る様にしました。
 内部メカは当初、タミヤの1/35戦車のR/Cユニット「アクトパルユニット」で、同社から再販された水中モーター×2基を駆動していましたが・・トイラジコンのメカは、他プロポの電波の干渉を受けると電波の届く範囲が狭くなる上、水中モーターの負荷が大きく、ほんの数分でバッテリー(アルカリ乾電池)が上がってしまっうので使い物にならず、急遽、往年の名車?タミヤ(フタバ)のタムテックの受信機+サーボを使用しました。
現在、タムテックの受信機+サーボはフタバから別の製品名で発売されています。アンプ内蔵なので、使い易いです。
ラダ-のリンケージはR/C飛行機の様に表に「剥き出し」にしてしまいました・・表に剥き出しのサーボの頭は、構造物と同じ塗装にして誤魔化してあります。

 最近は100円ショップでも4本パックが100円で販売される様になったので、電源はアルカリ乾電池を使用しています。30分以上の航行が可能です。
(写真では5本積みですが、速度が殆ど変らないので、現在は4本積みに戻してあります。)

ナイター航行用にLEDで「航行灯」を増設しました。
本来なら、船体に組み込むのがスマートなのですが・・「後付け」した為に配線が剥き出しです。塗装で「遠目からは」誤魔化しています(^^;)

 近年発売されたSボートの写真集から、お気に入りの迷彩パターンに塗装しました。
実際にS-100級の迷彩パターンとして「考証的に正しい」とは言えません。(悪しからず)

 流石に内部メカをタムテックの受信機+サーボにしても、水中モーターの負荷が大きく、ほんの数分でバッテリー(アルカリ乾電池)が上がってしまうので、小型飛行機用のGWS-50XSモーターをギアダウンした「水中モーター」を自作しました。
この為、消費電流が著しく減少したせいか、アルカリ乾電池でも30分以上の航行が可能になりました。
当初は単発スクリューでしたが、更なる「速度向上」と「反トルク対策」として、現在は二重反転スクリューに改造(怪造?)してあります。(但し、「反トルク対策」にはなりませんでした・・)

 水中モーターは2つ造りました。もう1基はGWS-50XSモーター×1発でスクリューを2枚まわす「ダブルスクリュー」(スクリューは童友社のUボートから流用)にしました。
これらの水中モーターの軸受け(グリスボックス)は童友社のUボートから流用しました。
水中モーターにすると、水面下の抵抗が増して速力が余りでない様ですが、反面「ウエイト」の役を成し転覆防止の効果がある様です。実際「本艦」は進水以来、一度も転覆していません。

                                                                                           ラジコン技術掲載


製作者石橋氏コメント

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